新しい牌を引いて、自分の手牌から1枚捨て場に出す(手出し)。新しく引いた牌をそのまま捨て場に出す(ツモ切り)。これらを全て覚えるべきという人がいます。それに関しては、私も賛成です。それらを覚えることができるなら、持っている手牌、そして山に残っている牌を推測できるからです。よく通っていた雀荘のメンバーさんから教えてもらった話ですが、相手の手出し、ツモ切りを全部覚えることができれば、相手の手牌の1/3は透けて見えるようになるとのこと。
でも、3人全員の手出し、ツモ切りを全部覚えている人ってほとんどいないです。仮に、それらを全て記憶しようとします。
想像してみて下さい。
牌が13枚手元に配られて、見やすいように牌を種類別に整理する。自分がどんな役を狙うか、相手からあの牌が出たら鳴くか否かを考えながら牌を引く。牌を引いたら、どの牌と入れ替えたらテンパイ確率が一番高くなるか。同時進行で、相手3人はどんな役を狙っているか、進行状況はどれくらいかも考えつつ相手の3人の手出し、ツモ切りを覚える。そして、右の相手の手出しが、これとこれだから、相手の手牌はこんな形だと推測する。同じように、対面の相手の手出しは、・・・。
書いている私自身が、嫌になりました。面倒くさすぎる。
手出し、ツモ切りを覚えるのはいいけど、もう少し楽なやり方はないか?簡易的な方法ですが、1つあります。
特定の1人だけに着目すればいい。
この方法のメリットは、あなた自身の負担がぐっと減ることです。麻雀の1ゲーム(1半荘)のプレイ時間は、だいたい40分前後でしょう。これは、自動で牌を混ぜてくれる雀卓で、麻雀慣れしている4人で行った場合です。集中力ない人は、上で書いた作業をオーラスまで続けることはできないでしょう。この方法だと、できる人も増えるのではないかと思います。
では、ゲームが始まって、どのプレイヤーの捨て牌に注意すればいいのか?
私は、①、②の1人に着目しています。
①親
②子で打点が高い人(ドラをポンした人、役牌を2つ以上鳴いた人)
最初に親を見ておいて、もしドラをポンした子のプレイヤーがいたら、そっちに切り替えることが多いです。なぜなら、親が高い手ではないということは断定できませんが、ドラをポンした相手は、間違いなく高い手であることが確定しているからです。場にドラをさらしているので、当たり前ですよね。切り替えた後の牌はしっかりと見ています。これによって、打点が高い相手に対して常に警戒でき、この相手へ振りこむ確率は減るでしょう。