完璧な物を作りたいから、もう少し時間をかけよう
完璧なものじゃないから、まだ出せない
完璧以外のものは、すべてダメ

 

完璧主義のあなたなら、このような考えに悩まされているでは?
これに対する改善策として、私が考える解決思考・手順は、以下のものです。

 

①私は完璧な思考や判断、行動、物作りなんてできっこない、という考えを持ち
②ある程度形になったものを、すぐに複数の人(他人や上司)から評価してもらうこと

 

あなたが考える完璧の基準は、他人が考える完璧の基準と比較して高いものでしょうか。
実はあなたの考える完璧の基準が、低いものであったり、ずれている場合があります。

あなたが締切ギリギリまで完璧にこだわり、ようやく資料が完成した。
しかし上司にそれを提出したら、100点ではなく40点という評価をもらったという状況です。

 

あなたの考えた完璧の基準を確認する一番の方法は、他人の評価です。
他人を使ったテストです。

 

あなたが完璧にしようと思っていた部分は、他人にとってそこまでこだわっていない場合があります。
逆に、あなたが深く考えなかった部分こそが、他人にとって一番評価するところの場合があります。

 

 マクドナルド(R)は、二流フードを堅固な基盤にして、巨大で支配的な繁栄帝国を築き上げた。
ノミほどの脳みそがあれば、また10歳ほどの人生経験があれば、そしてまともな味覚があれば、もっとましなハンバーガーどこでも簡単に手に入ることはみんな知っている。秘密でもなんでもない。
マクドナルド(R)と客は、二流の品質の、安価で早いサービスを一貫して確実に提供するという契約を結んでいるのである。
 マクドナルド(R)にとって、よりおいしく新鮮なハンバーガーをつくるために時間とお金を投資することは巨大な損失であり、ある意味、完璧主義に陥った思考停止なのだ。そうすれば必然的に価格を上げることになり、サービスのスピードも落ち、報酬を与えることもできなくなる。

(ダン・S・ケネディ『ダン・S・ケネディの世界一シビアな社長力養成講座』ダイレクト出版株式会社, 2011年, p.151)

 

私はブログを書くにあたり、あなたにとって読むメリットがあり、シンプルで分かりやすい文章を書くこと。
私は、そこが一番重要だと考えています。

誤字や脱字がない完璧な文章を書くことが、1番重要だとは思っていません。

編集の際に誤字・脱字のチェックはしていますが、それでも見逃すことがあります。
私自身、完璧なものは作れないと思いながら、書いています。
チェックでも見逃してしまう誤字・脱字に関しては、どうしようもないと考えています。
私はそれにこだわる時間を、あなたにとって有益となる他の記事の執筆に時間をかけています。

 

あなたにとって、もしかしたらこの考え方はなかなか受け入れられない考え方と思います。
頭でわかってても、それがとても気持ち悪く、どうしても完璧にこだわってしまう。

ですが、その完璧なものを作ろうという考えを思い切って捨てて下さい。

「私には完璧な行動はできない。だから今やっていることを早く終わらせて評価をもらう」

たとえ20点、40点という低い点数をつけられてもいいじゃないですか。
その評価に凹まずに、残りの60点、80点を獲得するにはどうしたらよいか、自分に足りないものは何だろうか、という建設的な思考をするんです。

これはチャンスなんです。
あなたの成長させる大きなチャンスです。
あなたが登るべき大きな山です。
それを登りきった時の達成感はすごいものです。

完璧主義者は、完璧を求めるあまり、物事を完了させないことがあります。
しかし仕事ができる人は、物事をきっちりと完了させているはずです。

この人は仕事ができる人だ、あなたがと認めている人は、評価はどうあれきっちりと仕事を完了させていないですか?

私が思うに、
あなたに足りていないものは、困難に立ち向かって獲得した達成感を得た経験の数だと思います。

難しい問題を解決した時の達成感は、とても気持ちがいいものです。
目標を達成することによって、快楽物質のドーパミンが脳内に分泌されるため、このような気持ちを味わうのです。

困難な物事を達成した数を増やせば増やすほど、自信がついていくし、あなたの経験値が蓄積されていきます。
それは、あなたに高い自尊心を与え、あなたの能力向上につながります。
そして、あなたが目指す「完璧」とする存在に近くことでもあります。