親からの先制リーチ。親が上がった時の点数は、子の1.5倍です。怖いですね。

さて、どうしたらいいのだろうか? こういう時、ルールや基準が欲しい。

 

もし、親から先制リーチが入った場合、あなた自身の手牌を見て、3つをチェックする。

 

①自分自身がテンパイしているか。テンパイしてなければ何シャンテンか。

②もし上がった時の役の数(点数)。

③テンパイ時の最終形。

 

・①について

ひとまず、これを頭に叩き込んでください。

 

2~6シャンテンなら攻めるのはやめて、すぐにオリること。

これを守るだけで、無駄な失点を少なくすることができます。

 

なぜなら麻雀は、テンパイに近づくにつれて、必要な牌の種類が減っていくため、テンパイまでに多くの危険牌を捨てなければならないためです。

簡単な例として、あなたの手牌が以下のような場合を考えます。

 

 

1シャンテンの手牌で、マンズの1-4,ソーズの3-6の4つのどれかを引くと、テンパイです。では、この4枚のうち引く確率はどの程度だと思いますか?今回は、ものすごく理想的な例を挙げて、確率を出してみます。

状況として、あなたが親で、上のような牌が配られたとします。麻雀牌の数は、136枚です。最初は4人に13枚ずつ配るので、残っている牌の数は、84枚です。マンズの1-4,ソーズの3-6の4種類がすべて山に残っているとします。麻雀は、同じ種類の牌は4つずつあります。なので、テンパイするための牌は4×4=16枚あります。よって、次のツモでテンパイする確率は、確率は16/84≒0.19つまり、約19%となります。

これは、約5回牌を引いたら、そのうちの1回はマンズの1-4,ソーズの3-6のどれかを引くということになります。この確率は、テンパイに必要な牌が、他のプレイヤーの手中になく、全て山に残っているという理想的な状況における数値です。なので、テンパイする確率は、もっと低くなると思います。山から5回新しい牌を引いて、1回テンパイに必要な牌を引くわけですから、それまでに相手の当たり牌と思われる危険牌を持ってくる確率は高いです。そのため、親の先制リーチをされた際に、2シャンテン以下の手牌は、即オリた方がいいです。

 

では、

テンパイや1シャンテンの場合はどうなの?その場合は②と③を考える。

 

・②と③について

(I)親の先制リーチが入り、次順にテンパイせずに1シャンテン。

リーチ+ドラ+リーチ,ドラ以外の役を合わせてポイントが2つ以下の場合、危険牌をつかんだらオリましょう。

 

(II)親の先制リーチが入り、次順にテンパイしたとします。

リーチ+ドラ+リーチ,ドラ以外の役を合わせてポイントが2つ以下の場合、リーチせずにダマテンに構える。もし、危険牌を引いたらオリましょう。

 

役のポイントが2つ以下だと、点数換算で約2000-3000点です。この点数を得るために、親のリーチに対抗するのはハイリスク、ローリターンのため、オリた方が良いと考えます。

 

逆に攻めて良い状況は、あなたの手牌の打点が8000点以上(役の数が4つ以上)の時です。テンパイなら攻めて、1シャンテンでも危険牌を1-2枚程度切って、テンパイを目指してよいです。

 

役の合計が3つの場合、③の条件において、テンパイしていて、かつ最終形が両面待ち以上の良形になり得るなら攻めていい。それ以外の愚形(単騎、シャボ、ペンチャン、カンチャン待ち)で勝負するのは、分が悪いのでオリ。テンパイしてないなら、危険牌とつかんだ時点で、オリた方がいいです。

 

ひとまず、重要な部分のみをまとめると、

親の先制リーチがかけられた時に、

・自分自身の手牌が2シャンテン以下⇒即オリる

・1シャンテン、テンパイの時、自分の手牌の役数が2つ以下⇒危険牌をつかんだらオリる。

・打点が8000点以上あれば、テンパイ時は攻めてよい。1シャンテンなら、危険牌を1-2枚切ってテンパイを目指す。

 

PS

麻雀は、非常に複雑で面倒くさいゲームです。そのため、状況により基準を無視する「例外」というものがあります。例えば、最後の1局ゲームが終わるオーラスで、あなた自身が現在4位、上がれば順位が上がるという場合なら、たとえテンパイから遠い手牌や打点が低い、最終形が悪くても、攻めていく必要があります。また、相手が役満をテンパイしてそうなら、あなたの手牌が、テンパイで高い打点かつ良形であってもオリを意識する必要があります。