完璧主義の特徴として、何かが起こった時に、根拠なくネガティブな結論をしてしまう思考があります。
好きな人にデートしようとラインを送ったけど、返信がこない。
→返信がないのは、気持ち悪いと思われたからだ。
同僚にすれ違い際に挨拶したけど、無視された。
→私は嫌われているのかな。
プレゼン資料がようやく完成した。
→でも上司に「このしょぼいプレゼン資料はなに?」と低い評価をもらうんじゃないか。
こんな思考、できるならしたくないですよね。
自信をどんどん失っていくし、心が苦しくなります。
何もかもが嫌になります。
あなたがこのようなネガティブな結論をしてしまった時、
以下の思考、行動をしてみて欲しいのです。
まず、ネガティブな結論を思いついてしまったら、
「本当にそうなのか?」
とあなたが出した結論にまず疑う。
そして
「もしかしてこうかもしれない」
という仮定を複数立ててみてください。
上記で挙げた
「好きな人にデートしようというメッセージを送ったけど、返信がこない。」
を例にしてやってみます。
このケースでは、
[デートに誘う]→[返信がこない]→[気持ち悪いと思われた]
のように根拠なくネガティブな結論を出してしまっています。
例えばですよ。
返信がこないのは、その人が返信ができない事情があったかもしれないですよね。
高熱を出して寝込んでいる、とか。
そういった状況、あなたもありませんか?
高熱を出して寝込んでいる時に、友達から
「今ひまー??」
みたいなメッセージが来たら、どうしますか。
本当にひどいときは、返信なんてしない、できないものではないですか。
また、こういった状況も考えられます。
その人は別の友達とたまたま遊んでいて、ただメッセージに気づいていないだけかもしれない。
[デートに誘う]→[返信がこない]→[気持ち悪いと思われたかも?]
[高熱で寝込んでいるのかも?]
[送ったメッセージに気づいていない?]
仮定の数ですが、二者選択を避けたいので
最低3つ以上は欲しいです。(Yes or No みたいな二者選択しかないものは別です。)
次に、あなたが複数の仮定を立てた後、
各々の仮定がどれくらい合ってそうかを調べます。
ネットや他人から仮定の妥当性が得られる情報を手に入れてください。
調べ方の例として、
高熱で寝込んでいるという仮定を確かめたいのなら、友達に聞いてみるといいでしょう。
「〇〇さんって、今体調崩してる?」と聞いてみる。
「もしかしたらそうかも。ライン送ったけど、自分も返信がこないんだよね」とその友達から言われたら、高熱で寝込んでいる、あるいはメッセージに気づいていないという仮定が当たっている可能性がありますよね。
こういった裏付けとなりうる情報を可能な限りたくさん集める、手に入れる。
可能な限り情報収集した結果、
1つの仮定に絞り込むことができる完全な情報は得られなかったけど、立てた仮定の妥当性を上げる情報は得たとします。
これらの情報を使って
それぞれの仮定を正しいと思える順番に並び替える。
得た情報を元に、立てた仮定の妥当性が
[高熱で寝込んでいる]>[メッセージに気づいていない]>[気持ち悪いと思われた]
という順位になったら、結論をひとまず[熱で寝込んでいる]とする。
注意として結論を「ひとまず」と書いたように、この結論が「絶対」と決めつけないことです。
なぜなら、不完全な情報から仮定を妥当性を推測したからです。
あくまで、「この仮定は、別の仮定よりも合っている可能性が高い」という比較をして選んでいます。
ひとまず、その仮定を採用し、それを元に次の行動を考える。
高熱で寝込んでいると仮定を採用したなら、返信を待ってみる、とか。
あるいは体調を改善する食べ物を差し入れとして持って行ってみよう、とか。
この世の中って、絶対に正しい選択できるほどの情報が出揃っている状況って少ないですよね。
例えば、転職。
転職を考えていて、良さそうな会社を数社見つけたけど、どれが一番いいかどうか分からない。
こういった分からないことに対して、決めるって怖いですよね。
失敗することが怖くて、ズルズルと先延ばしをやってしまう。
この気持ち、すごく分かります。
でも悲しいことに、時間はどんどん過ぎて行ってしまいます。
この世界に、RPGゲームのセーブみたいな機能はありません。
先延ばしすることが致命傷になることもあります。
例えば、あなたが転職先候補の会社を選ぶことを先延ばしたとします。
あなたが先延ばしをして悩んでいる間に、別の人がその会社の面接を行い採用され、求人が締切られてしまうことだってあります。
やってしまった!と思っても、どうしようもありません。
私が思うに、仮定を複数考えて、順位づけするという行いは
・見通せない未来を進むための後押しとなる。
・もし、1番正しいと考えていた仮定が間違っていても、2番目、3番目に正しいと思える仮定を採用しすぐに軌道修正ができる(悩む時間を減らすことができる)。
たとえ、あなたが立てた仮定が全て間違っていても、それを学びの機会とすればいいのです。
RPGゲームのように、レベルを上げるための経験値を獲得と捉えればいい。
経験値をどんどん稼いで、レベルを上げていくことで、仕事ができるようになります。
それに伴い、あなたの評価、評判もついてきます。
それは、あなたの年収アップ、あなたの自信につながります。