日本で、一般的に採用されている麻雀の役満
四暗刻、国士無双、大三元、字一色、小四喜、大四喜、緑一色、清老頭、四槓子、九蓮宝燈、地和、天和。
(正式じゃないローカル役満を含めると、もっとあります。)
役満の役を覚えたい人は、四暗刻、国士無双、大三元の3つだけを覚えればOKです。
最初から上記の12個全て覚える必要はないですよ。
理由は、上記3つ以外の役満を使う場面がほぼないからです。
知ってる人もいるかと思いますが、
役満の中で一番出現確率が高い役は、四暗刻です。
その確率は0.04%ぐらいだそうです。
国士無双と大三元の出現確率は0.03%ですが、それ以外の役満になると確率はぐっと下がります。
(別冊宝島編集部『誰かに教えたくなるアレの統計・確率』宝島社(2013) p.189)
0.04%=2000回に1回上がる、ということですね。
文献から、初恋の人と結婚する確率は約1%だそうです。
(別冊宝島編集部『誰かに教えたくなるアレの統計・確率』宝島社(2013) p.57)
私が予想していた以上に確率が高いな笑
ともあれ
役満はそうそう上がれるものじゃないということが、わかるかと思います。
役満手が作れそうな時や逆転するには役満しかないという時以外、役満は狙わない方がいいでしょう。
役満を覚えるメリットには、あなたの上がりの手段を増やす以外にもう1つあります。
相手の役満上がりの阻止です。
相手の役満上がりを阻止するために、役満を覚えることが重要となってきます。
(それでも、上記3つがほとんどなんですけどね)
役満の出現率が低いのは、理論的に作りにくいこともあるんですが、
他のプレイヤーに警戒・阻止によって上がることができないことも原因の1つです。
これは言い換えると
あなたの牌の捨て方次第で、相手の役満の上がる確率が変わってきます。
役満を狙っている時、どこからその情報を手に入れられるか?
相手の捨てた牌、鳴いて(チー、ポンなど)できたメンツに着目!
国士無双を例に挙げてみます。
国士無双を狙っているプレイヤーの捨て牌を見てみると、とても特殊な捨て方です。
具体例をだすと、こんな感じ。
図1 10巡目までの相手プレイヤーの捨て牌
これは国士無双を狙っている可能性がある人の捨て牌の1つの例です。
国士無双を作るには、マンズ、ピンズ、ソーズの1,9牌に加えて7つの字牌が必要となります。
それ以外の牌は不要牌となります。
序盤は、他のプレイヤーの当たり牌となりえそうな3,4,5,6,7といった数字が序盤で捨てられています。
そしてテンパイ間近になると、1,9牌や字牌が捨てられてきます。
1,9牌や字牌を捨ててきた時は警戒してください。
もちろん国士無双ではなく、チャンタや純チャンといった役を狙っているかもしれません。
しかし、その場合でも当たり牌候補として、1,9牌や字牌が挙がってきます。
どちらにせよ、これらの牌を捨てるのは危険であることがわかるかと思います。
次に、鳴いてできたメンツに着目することについて。
これに当てはまる役満の1つは、大三元ですね。
大三元は、白・發・中をそれぞれ3つずつ集めて上がる役です。
大三元は、ポンやチーなどの鳴きを使って、上がることが多いです。
特に、大三元の成立に必要な白・發・中がポンされることが多いです。
例えば、下のような配牌だったとしましょう。
図2 大三元が狙える手牌
もし發や中が捨てられたら、迷わずにポンしましょう。
自分で牌がある山から新しく引いて3つ集めるより、鳴いて完成させた方が簡単で楽です。
そして白は、自分で1,2枚引いて大三元を目指す。
白が2枚しか集められなくても、鳴いて完成させればいい。
たとえ大三元じゃなくても小三元という4ポイントの役になるので、高い点数が得られます。
じゃあ、相手が大三元を狙っていたらどうするか?もうお分かりかと思いますが、
白、発、中を出さなければいいのです。
もし相手が白、発、中の三元牌のうち、2種類の牌がポンされていたら、3種類目の牌は死んでも出さないこと。
図2ならば、發と中がポンされていたら、白の牌は捨てない。
そうすれば、大三元の上がりを阻止できる可能性が上がります。
このように、相手の捨て牌や鳴いて完成したメンツに着目することで、あなたの役満に振り込む確率がぐっと減ります。